ギャップ萌えという実感から考えたこと

ギャップ萌えという実感自体、人を要素の集合体として見ていることの証左であるのかもしれない。「あなたのこの要素とあの要素はステレオタイプ上は大きく 距離があるもので、それゆえ印象的だ」という現象がギャップ萌えの構造なら、要素に付随するステレオ…

<2015-漫-6>『HATESATE 2 Transfer Ticket gate』、『HATESATE 5 DOPPEL』

よくヴィレッジヴァンガードで見かける四つ目のウサギ(クマだと思っていた)で有名な、BRIDGE SHIP HOUSEというイラストを中心にあれこれこなすクリエイターが出版している漫画のシリーズなのかな、これは、の『HATESATE』の2号と3号を友人から借り受け読んだ…

<2015-漫-5>『おしゃれ手帖』(愛蔵版)

<2015-漫-5>『おしゃれ手帖(愛蔵版)』(長尾謙一郎、小学館、2011年~2012年) 愛蔵版ではない『おしゃれ手帖』が出版されたのは2001年から2005年にかけて。 しばらく記録をつけていない間にもいくつか漫画をよみ、映画をみた。漫画では、長尾謙一郎の『ギャラ…

<2015-ア−4>『ハウルの動く城』

構造が単純ではなく、主題も何か一つの事柄には絞られていない。愛によって女性は人生をより善くできる…というのが大筋のテーマであろう。ここでいう「女性」を「女性一般」と広くとみるのか、「母親」と限定してみるのか、ここは視聴者によって意見が別れる…

<2015-ア-3>『今、そこにいる僕』視聴記録

『今、そこにいる僕』("Now and Then, Here and There" / 大地 丙太郎 監督 / 岡村 明美 主演 / 倉田 英之 脚本 / 竹内 義和 原作 / AIC 製作 / WOWOW 配給 / 1999年)観てます。 <3話までのあらすじ> 下町にて平和な中学生活を送っていた主人公、松谷修造(通…

<2015-ア-2>『パーフェクトブルー』

『パーフェクトブルー』("PERFECT BLUE" / 今 敏 監督 / 岩尾潤子 主演 / 村井さだゆき 脚本 / 竹内 義和 原作 / マッドハウス 製作 / レックスエンタープライズ 配給 / 1998年)観た。 それなりに人気のあったアイドルを脱退し、女優への道を歩み始めた主人…

<2015-映-6>『愛、アムール』

<2015-映−6>『愛、アムール』("Amour" / ミヒャエル・ハネケ監督・脚本 / 主演ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ / ロングライド(日本)配給 / 2012年)観た。 >>老境を迎えた音楽家夫婦が過ごしていた平穏な日常が、妻アンナに突然訪れた…

<2015-漫-5> 『デッドマン・ワンダーランド』読書記録

<四巻まで> 躍動感のある漫画を書く。エウレカセブンは読んだことないけれど、ロボット漫画を一作書き上げただけのことはあるなあと感心した。 とりあえずここまで。物語の構成を意識して読んでいなかったので、何も見えないし、言えない。

<2015-ア-1>「アンドロイド・アナ MAICO 2010」視聴記録

<4話まで見て> 1,2,3話あたりのMAICOの扱いのひどさには、時代を感じた。ひどいと感じたこと自体、このアニメが放映された1998年から様々な議論が尽くされてきて、アニメ業界や監督、作家が、それらの議論をそれなりに踏まえ、意識してきた結果だなあと思う…

<2015-漫-4>『ドミトリーともきんす』

<2015-漫-4>『ドミトリーともきんす』(高野文子、中央公論新社、2014年) この作品は、『絶対安全剃刀』の様にそれぞれ複合したテーマを持つ重厚な短編集でなく、また、語ろうとするテーマも多数ある訳ではないと思われる。そのため、高野文子作品の中では、…

観たい(観た)アニメ

新世紀GPXサイバーフォーミュラ ★ 美少女戦士セーラームーン ★ 少女椿 ジャイアント・ロボ THE ANIMATION 地球が静止する日 ★ 無責任艦長タイラー ★ 機動警察パトレイバー ・ パトレイバー2 the Movie ★ ぼのぼの 赤ずきんチャチャ ★ スレイヤーズ 新世紀エ…

<2015-漫-3>『坂本ですが?』一巻・二巻

<2015-漫-3>『坂本ですが?』(佐野菜見、エンターブレイン(ビームコミックス)、2013年) 中学生っぽいけれん味が、はったりでなく、その大袈裟さに伴う中身を手に入れると可笑しくなってしまう程に格好良い、というお話。 坂本の持つ思想や立ち居振る舞いは、…

<2015-映-5> 『インフォーマント!』

<2015-映-5> 『インフォーマント!』 ("The Informant!" / スティーブン・ソダーバーグ 監督 / マット・デイモン 主演 / ワーナー・ブラザーズ 配給 / 2009年)観た。 >>権威側が常に構造的に上手く立ち回れるようになっていることを風刺しつつ、主人公が「策…

<2015-漫-2>『アポロの歌(手塚治虫文庫全集)』

<2015-漫-2>『アポロの歌(手塚治虫文庫全集)』(英題:"The Song of Apollo" 手塚治虫、講談社、2010年{原作は1970年}) 医学博士でもある手塚治虫が、「愛」を主題に、「性」という切り口で迫った作品。愛にボイコットされて育ったために愛を憎む主人公が、様…

<2015-映-3> 『アメリ』

<2015-映-3> 『アメリ』 ("Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain" / ジャン=ピエール・ジュネ 監督 / オドレイ・トトゥ 主演 / (日本)アルバトロス・フィルム 配給 / 2001年)観た。 >>お洒落で可笑しい、希望のある映画でした。現実と向き合うことが出来ず…

<2015-映-4> 『アニー・ホール』

<2015-映-4> 『アニー・ホール』 ("Annie Hall" / ウディ・アレン 監督 / ウディ・アレン 主演 / ユナイテッド・アーティスツ 配給 / 1977年)観た。 >>ウディ・アレンの映画がお洒落で格好良いという話は常々耳にしてきた。ついに僕は彼の出世作となる今作を…

<2015-漫-1>『吉祥寺キャットウォーク』第一巻

<2015-漫-1>『吉祥寺キャットウォーク』第一巻 (いしかわじゅん、メディアファクトリー、2012年)先が見えずほの暗い人生の中、多少の光を求めて「コミュニケーション」に縋る人々を描いた、よくあ るちょっと暗い漫画です。いしかわじゅんは漫画のプロなので…

<2015-映-2> 『ガタカ』

<2015-映-2> 『ガタカ』 ("GATTACA" / アンドリュー・ニコル 監督 / イーサン・ホーク 主演 / コロンビア映画 配給 / 1997年)観た。 >>優生学的な制度が成立した世界で、優れた遺伝子を得られなかった人物を中心に起こる悲劇を描く。展開やメタファーが明快…

<2015-映-1> 『ベイマックス』

<2015-映-1> 『ベイマックス』("Big Hero 6" / ドン・ホール 監督 / ジョン・ラセター 製作総指揮 / ウォルトディズニーピクチャーズ配給、2014年)観た。 >>ストーリーそのものは捻ったものでもなく、ストレートで明解なものであるが、細部であらゆる方面に…